用語集
琵琶湖の漁師用語集
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滋賀県内でも地域によって多少の違いがあります。
さあ、ネイティブのように使いこなしてみよう!≪ 琵琶湖や気象など ≫
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イブキ :伊吹山から吹く風
「明日はイブキだから漁に出られない」ウミ :琵琶湖
「今日はウミに出ているよ」ウラ :湖岸から近い場所(漁場)
「この時期はウラに魚が寄ってる」オク :沖合
「今日はオクでよく獲れた」シオ :湖流、流れ
「シオが速い」チクシマ :竹生島
「チクシマまで行った」ニワ :凪、安定した気象
「そっちの漁場はニワだろ」ハマ :港、漁村
「うちのハマの漁師さん」ムクリ :風が吹き始めた時の波
「ムクリが来たから帰ろう」 -
≪ 漁法や漁具など ≫
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アバ :刺網に使うウキ
「そのアバは大きい方がいい」油(あぶら) :燃油
「油、足りなくなるなぁ」イカい :大きい
「イカい鯰がいたぞ」イト・コイト :刺網(小糸網)、刺網で獲れた魚
「今日はイトのモロコがよく獲れた」
「最近はコイトに行っている」ウツクシい :漁具などが整っている様
「あそこのエリはウツクシいなぁ」置く :止める
「そろそろ獲れなくなってきたから置いた」オク曳き :沖曳網
「最近はオク曳きがよく獲れている」おらん・いよらん :いない
「ちっとも魚がいよらん」カワ :沖曳網の曳網回数の単位
「今日は3カワしか曳けなかった」鑑札(かんさつ) :許可証
「かんさつ持ってるよ」ぎょうさん :たくさん
「ぎょうさん獲れた」キリ :刺網をつなげた状態の単位
「あそこの漁場にコイトを1キリ入れてある」コマい :小さい
「今日のアユはコマいなぁ」スクイ :アユ沖すくい網漁
「明日からスクイ始まるなぁ」タマ曳き :貝曳網漁業
「昔はタマ曳きをしたけどなぁ」つく・つける :魚がかかる(いる)・船を停める
「今日はたくさんの魚がついた」
「そこに船をつけたらアカン」トロ箱 :魚を入れておく容器
「そこのトロ箱取ってくれ」把(は・ぱ) :刺網の網の単位
「20パ仕掛けてある」ハイ :船の単位
「こっちには5ハイの船がいる」バット :トロ箱
「バット返してくれ」はめる :漁具を入れる
「ここの漁場は網がはまらんよ」ボンテン :漁具に付ける目印のブイ
「あそこにボンテン浮いてるぞ」マキ・マく :水面に見えるアユの群れ
「マキがいっぱい出てた」マンガン・マンガ :貝曳網で使用する貝桁
「お前のマンガン重すぎるで」≪ 魚介類ほかの呼び方 ≫
| アイ | アユ |
|---|---|
| イオ・イヨ | 魚全般、ニゴロブナの雌の上物 |
| イシガイ | タテボシガイ |
| イシモロコ | スゴモロコ(デメモロコを含む) |
| エンドス | ゼゼラ(魚の一種) |
| カマ | ニゴロブナの雄や卵の少ない雌 |
| カワナ・ガワナ | アオミドロなどの糸状藻類 |
| ザツ | 雑魚、雑多な漁獲物 |
| スゴ・スゴジ | スゴモロコ(デメモロコを含む) |
| ゼゼラ | タニシ類 |
| ソブ | 湖底や漁具などにこびり付く汚れ |
| ダブガイ | ドブガイ類の総称 |
| ハイ・ハイジャコ | オイカワ |
| 氷魚(ヒウオ) | アユの稚魚・仔魚 |
| ヒラスゴ | デメモロコ |
| ヒワラ | ギンブナ |
| ブル | ブルーギル |
| ボウスゴ・ゴンボスゴ | スゴモロコ |
| ボテ | タナゴ類 |
| マス | ビワマス |
| マブ・マブナ | ゲンゴロウブナ |
| ムク | ニゴロブナの雌の上物 |
| モ・モラ | 水草 |
| モロコ | ホンモロコ |


